漂泊の俳人種田山頭火が出家得度して、堂守を務めた曹洞宗のお寺で、参道の入口には山頭火像、「松はみな枝垂れて南無観世音」の句碑が建てられています。
本尊の観音菩薩像は、平安時代末期の作と言われ、境内には十三仏像も並んでいます。寺の裏手、平尾山の八合目付近に湧水があり、瑞泉の寺名に由来なったと伝えられています。
御手洗さんの由来は、神功皇后が朝鮮半島への遠征途中に立ち寄られ、手を洗われたという伝説からきています。清らかな湧水のため、以前は近在の人々が野菜や食器を洗っていたそうです。現在は、特産のスイカを冷やすなど生活に活用されています。
円台寺跡を東に降りたところの崖に多くの石仏が彫られています。岩盤の中央下に阿弥陀三尊像が、その上部に阿弥陀如来坐像やさしい表情を見せています。鎌倉時代中期の作。
古代、遠征中の神功皇后が応仁天皇を出産された時に産湯につかったという伝説の池。6世紀には八幡神がこの池に現れ、自らが応仁天皇の生まれ変わりであると告げたという伝説も残っていいます。